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就労継続支援B型事業所について

1. 就労継続支援B型とは?

B型事業所とは

就労継続支援B型(B型事業所)は、障がいや体調の影響で「すぐに企業で働くのは難しい…」と感じている方が、自分のペースで “できること” を増やしていける場所です。
一般企業のように雇用契約を結ばないため、無理をせず、安心できる環境で働く練習ができます。
気持ちの波や体調に合わせて通えることから、「まずは社会とつながりたい」「生活リズムを整えたい」という方から特に選ばれています。

はじめて福祉サービスを利用する人でも入りやすく、
「働くための土台づくり」から一緒にサポートしてくれる、温かい場所です。

B型事業所の役割と目的

B型事業所の一番大きな役割は、
“働きたい気持ち” と “今の体調・できること” の間にある大きなギャップを埋めることです。

事業所が目指しているのは、頑張りすぎて倒れるのではなく、
「今日はここまで頑張れた!」という小さな積み重ねを大切にする働き方です。

主な目的としては、次の3つがあります。

A型との違いや「非雇用型」が意味すること

就労継続支援には A型 と B型 の2種類がありますが、
その大きな違いは 雇用契約の有無 にあります。


A型:雇用契約あり(アルバイトのように働く)

  • 最低賃金が保証される
  • 出勤日や勤務時間が決まっている
  • 企業に近い働き方を目指している
  • A型は「安定して働ける体力・リズムがある人」が選びやすいサービスです。

B型:雇用契約なし(非雇用型)

一方でB型は “働く練習” に重点を置くサービス。

「非雇用型」とは、簡単に言えば、
  • 出勤義務がない
  • 体調に合わせた参加がOK
  • 働いた成果に応じて工賃がもらえる(時給制・日給制など)

というスタイルで働けることを指します。

「体調が安定しない日がある」「長時間働くのはまだ不安」という方にとって、
“今できる範囲で挑戦できる柔らかい働き方” を選べるのがB型の魅力です。

2. B型事業所を利用できる対象者

B型事業所対象者

就労継続支援B型(B型事業所)は、
「いきなり一般企業で働くのは不安…」「まずは無理のないペースで動きたい」
そんな方が安心してチャレンジできる支援サービス
です。

障がいの種類や年齢に大きな制限はなく、
“働きたい気持ち” があれば、どんな方でも利用への扉が開いているのが特徴です。

特に、
「体調の波で毎日同じペースで働くのがむずかしい」
「外に出るきっかけや習慣づくりから始めたい」
という方に選ばれています。

ここでは対象となる方の条件や、実際に利用を始めるまでの流れをやさしく解説します。

利用条件と対象となる障がい

B型事業所を利用できる方は、下記のように幅広いのが特徴です。

障がいの種類は問いません

  • 精神障がい(うつ、双極性障がい、統合失調症、不安障害など)
  • 知的障がい
  • 身体障がい
  • 発達障がい(ASD・ADHD等)
  • 難病(指定難病など)

障がい者手帳がなくても、医師の意見書などがあれば利用できるケースもあります。

利用までの流れ(相談 ▶ 見学 ▶ 契約)

B型事業所を利用するまでの流れは、
初めての方でもスムーズに進められるよう、3ステップで構成されています。

契約までの流れ

STEP1:相談(まずは地域の窓口へ)

最初のステップは、
お住まいの市町村の 障がい福祉窓口 や、
身近な 相談支援事業所 に相談に行くことから始まります。

「どんな働き方が合っているのか」「どんな事業所が近くにあるのか」
専門の相談員が一緒に考えてくれるので、ひとりで悩む必要はありません。

必要であれば、相談員が事業所との連携もしてくれます。

相談支援事業所とは

受給者証の確認・申請について

就労継続支援B型を利用するには、
障がい福祉サービス受給者証が必要になります。

受給者証の申請は、お住まいの市町村の障がい福祉窓口で行い、
障がいの状況や生活環境、支援の必要性などをもとに発行されます。
多くの場合、相談支援事業所や事業所スタッフが申請手続きを一緒に進めてくれるため、
初めての方でも安心です。

STEP2:事業所の見学(雰囲気を知る)

次に、気になる事業所へ見学に行きます。
見学のポイントは4つ。
  • どんな作業が行われているか
  • 支援員の雰囲気は自分に合っているか
  • 利用者さんたちの様子
  • 通いやすい環境かどうか

実際の作業室を見たり、支援員の方から説明を受けたりすることで、
「自分に合いそうかどうか」が自然とイメージしやすくなります。

STEP3:契約(利用開始の手続き)

見学して「ここなら安心して通えそう」と思ったら、
いよいよ事業所と利用契約を結びます。

契約では、

  • 利用日数や通所時間
  • 作業の種類
  • 体調に関する配慮事項

 
など、一人ひとりの状況に合わせて確認していきます。

契約後は、初日から無理をしないように、
短時間から始めたり、体調に合わせて調整しながらスタートできます。

3. B型事業所で行われる主な作業内容

作業内容

B型事業所では、利用者の体調や得意なことに合わせて、さまざまな作業が用意されています。
無理なく取り組める内容が中心なので、就労経験が少ない方や、ブランクがある方でも始めやすい環境です。

作業内容は事業所ごとに少しずつ違いますが、「一般的な軽作業」と「その事業所ならではの特色作業」の大きく二つに分けられます。

軽作業・清掃・袋詰めなどの一般作業

多くのB型事業所で取り入れられている、比較的やさしい作業です。
初めての方でも取り組みやすく、作業手順も丁寧に教えてもらえるので安心してスタートできます。

代表的な作業例

袋詰め・シール貼り・検品作業
商品や日用品を袋に詰めたり、決まった位置にシールを貼ったりする作業です。
スタッフが作業台を整えてくれるため、集中しやすい環境で取り組めます。

清掃作業

建物内の掃き掃除、雑巾がけ、備品の整理など。
「体を動かす方が向いている」という方にとって取り組みやすい人気の作業です。

組み立て・解体などの軽作業

簡単なパーツの組み立てやセット作りなど、コツコツ型の作業が中心です。

一般作業

飲食・農業・ITなど、事業所ごとの特色作業

B型事業所の大きな特徴は、「その事業所ならではのオリジナル作業」があることです。
好きな分野や興味のあるジャンルを選ぶことで、「働く楽しさ」や「得意を伸ばすきっかけ」につながります。

よくある特色作業の例

飲食系(カフェ運営・焼き菓子づくり)

カフェでの簡単な接客、洗い物、盛り付け補助など。
焼き菓子の包装など“ものづくり”が好きな方にも人気です。

農業系(野菜づくり・植物の管理)

土を触ったり、野菜を育てたり、収穫したりする作業です。
自然の中で作業したい方に向いています。

IT系(データ入力・画像加工・SNS補助)

パソコン作業が好きな方や、スキルを伸ばしたい方に選ばれています。
事業所によってはイラスト制作や軽いデザイン作業を行うところもあります。

ハンドメイド系(アクセサリー作り・布小物づくり)

ものづくりが好きな方にぴったり。完成した作品はネット販売する事業所もあります。

特色作業

B型事業所では、体調やペースに合わせて作業量を調整してもらえるため、
「フルタイムは難しい…」「集中力に自信がない…」という方でも無理なく続けられます。

また、作業の変更や挑戦も柔軟にできるため、ステップアップや生活リズムづくりにもつながります。

4. B型事業所の工賃(給料)について

工賃について

B型事業所では、利用者が行った作業に対して「工賃(こうちん)」が支払われます。
一般的なアルバイトや正社員のように“雇用契約によるお給料”ではなく、作業の成果や時間に応じて受け取る報酬というイメージです。

全国平均の工賃と地域による違い

厚生労働省が毎年公表しているデータでは、B型事業所の工賃は年々上昇傾向にありますが、まだまだ生活を支えるほどの金額ではなく、全国平均はだいたい月1万〜2万円台が多いです。

ただし、この数字はあくまで「平均」。
実際には、次のような要因によって大きな差が生まれます。

地域差(都市部より地方が高い事業所もある)

事業所の規模や得意分野

生産活動の内容(飲食・農業・ITなど)

外部からどれだけ仕事を受注しているか

施設種別 平均工賃(賃金)
月 額
施設数(箇所) 令和4年度(参考)
月 額
就労継続支援B型事業所 23,053円 15,159 17,031円
都道府県 令和4年度 令和5年度
北海道 19,932 26,675
青森県 15,686 20,979
岩手県 19,949 25,388
宮城県 18,169 22,973
秋田県 16,433 20,150
山形県 14,037 18,094
福島県 15,893 20,675
茨城県 15,726 19,882
栃木県 18,220 22,544
群馬県 18,079 22,934
埼玉県 15,024 20,932
千葉県 15,301 20,932
東京都 16,320 23,534
神奈川県 15,795 21,661
新潟県 15,882 20,715
富山県 17,430 22,589
石川県 16,413 21,990
福井県 22,211 28,206
山梨県 19,311 25,847
長野県 16,930 23,301
岐阜県 17,496 21,309
静岡県 18,266 21,713
三重県 17,696 22,722
滋賀県 18,373 24,903
京都府 17,235 23,186
大阪府 15,861 18,176
兵庫県 14,914 19,769
奈良県 18,056 24,696
和歌山県 17,935 23,493
鳥取県 20,378 27,345
島根県 20,141 27,475
岡山県 15,264 20,806
広島県 18,005 26,042
山口県 19,779 26,558
徳島県 22,361 29,312
香川県 17,371 22,368
愛媛県 17,112 22,315
高知県 20,969 27,869
福岡県 15,607 23,184
佐賀県 19,855 24,675
長崎県 19,341 25,469
熊本県 16,296 21,418
大分県 20,145 25,447
宮崎県 20,276 27,065
鹿児島県 18,003 22,327
沖縄県 16,372 20,837
全国平均 17,031 23,053

工賃はどのように決まる?

工賃が決まる仕組みは、事業所によって異なりますが、基本的には次の3つの要素で金額が変動します。
①作業量(どれくらい作業したか)
袋詰め・シール貼り・清掃など、決まった作業をどれだけ行ったかで工賃が変わります。
たくさん作業すれば工賃が増える
体調によって作業量を調整しやすい

「無理のない範囲で働けるのがB型事業所の大きなメリットです。

②作業時間(通所した時間)

事業所によっては、作業時間に応じて時給のように工賃を計算する場合もあります。
午前だけ
午後だけ
週1〜2回からスタート
少しずつ時間を伸ばすことも可能

利用者のペースに合わせて、時間を柔軟に調整できるのが特徴です。

③作業の種類(難易度・生産性)

事業所ごとに特色があるため、作業の内容によって工賃が変わることがあります。
軽作業(袋詰め・清掃など) → 比較的工賃は安定
農作業・飲食補助 → 活動量が多い分、工賃も上がりやすい傾向
IT系・ハンドメイド制作 → 事業所の販売力や技術力によって工賃が高い場合も

工賃は“生活の訓練ステップ”としての役割が大きい

工賃は大切な収入源ではありますが、B型事業所の目的は 「生活リズムを整える」「働くきっかけを作る」「できることを増やし、自信を取り戻す」 といった生活面の支援にも重きがあります。

そのため、

工賃だけで生活費をまかなうことは難しい
生活保護や障害年金を利用して生活を安定させるケースが多い
就労移行支援やA型事業所へステップアップする方もいる

といった特徴があります。

工賃は“作業の対価”であり、事業所選びのポイントにもなります。

B型事業所の工賃は、
「作業量 × 時間 × 作業の種類」 の3つで決まります。

事業所の特色によって大きく差が出るため、
見学時には次のようなポイントを確認するのがおすすめです。

  • どんな作業内容があるか
  • 1日の作業スケジュール
  • 工賃の支払い方法(時給制・日給制・月額制)
  • 過去の工賃実績(1ヶ月の平均など)

小さな疑問でも気軽に相談しながら、自分のペースに合った事業所を選ぶことが、安心して長く通い続ける第一歩になります。

5. B型事業所の1日の流れの一例

1日の流れ

B型事業所では、利用者が自分のペースで働きやすい環境を整えるために、
一日のスケジュールがとても丁寧に設計されています。

多くの事業所では、朝の体調チェックから始まり、
無理のない範囲で作業に取り組み、途中には必ず休憩時間が入るなど、
心と身体の負担を軽くしながら自然と生活リズムを整えられる流れが用意されています。

また、その日の体調や気分によってスタッフが作業ペースを調整するため、
「今日はゆっくり進めたい」「この作業が不安」といった場合でも、
安心して相談できる柔らかい雰囲気があります。

初めて利用する方でも、
「どう過ごせばいいんだろう…」という不安を抱えずに済むよう、
スタッフがこまめに声をかけてくれるのも大きな特徴です。

一日の流れはシンプルでありながら、
“できたこと”を積み重ねていけるように細かなサポートが散りばめられています。
こうした安心感のあるスケジュールが、
利用者の自信と安定につながっていくのです。

朝の体調チェック〜作業〜休憩〜終礼の流れ

朝:体調チェック(9:00〜)

事業所に到着したら、まずはスタッフと一緒に体調チェックを行います。
「昨夜は眠れたか」「朝食は食べられたか」「体調の変化はあるか」など、
簡単な会話を通してその日の状態を確認します。
B型事業所では、働くこと以上に心身の安定を大切にするため、
この体調チェックがとても重要です。
ここで無理がないかを確認し、必要に応じて作業内容を調整します。

体調チェック

午前:作業時間(9:30〜12:00)

体調の確認が終わったら、いよいよ作業のスタートです。
作業内容は事業所によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。
軽作業(袋詰め・シール貼り・清掃など)
パソコン作業(入力・簡単な制作など)
手作業(アクセサリー作り・商品加工など)
カフェ運営や農作業などの実践型
作業は無理のない量・ペースで進めることが基本。
スタッフがこまめに声をかけてくれるため、不安があればすぐ相談できます。

午前

休憩時間(午前・昼・午後)

B型事業所では、こまめな休憩が必ず用意されています。
  • 午前の小休憩
  • 昼食休憩(1時間)
  • 午後の小休憩
利用者のペースに合わせて柔軟に休憩を取れることが多く、
「疲れたらすぐに休んでOK」という事業所も多くあります。

心身の負担を軽くしながら作業に集中できるのが大きな魅力です。

お昼休憩

午後:作業の続き(13:00〜15:00)

昼食休憩を終えたら、午後の作業がスタートします。
午前の作業で負担があった場合は、スタッフと相談して軽めの作業に変更したり、
別の作業に切り替えることも可能です。

B型事業所では“できる範囲を積み重ねること”を大切にしているため、
焦らず、自分のペースで進めることができます。

終礼:1日の振り返り(15:00〜15:30)

作業が終わると、スタッフと一緒に1日の振り返りを行います。
  • 今日できたこと
  • 困ったこと
  • 明日の希望作業
  • 体調の変化
こうした小さな振り返りが積み重なることで、
自分の得意・不得意を徐々に把握でき、
“働くリズム”が整っていきます。

終礼

フレキシブルな勤務時間の特徴|無理なく通える安心感

B型事業所の大きな特徴のひとつが、
「体調や生活スタイルに合わせて通所時間を調整できる」という柔軟性です。

多くの事業所では、以下のようなフレキシブルな通い方が可能です。

週1日〜利用OKの事業所が多い

「いきなり毎日は不安…」という方でも安心。
週1日から利用できるケースが多く、無理のないペースでスタートできます。

午前だけ・午後だけの通所もできる

体力や体調に合わせて、
「午前中だけ」
「午後からゆっくり」
といった通所スタイルも選べます。
午前の体調チェックで「今日は短時間にしたい」と相談すれば、
スタッフがすぐに対応してくれます。

作業時間の変更にも柔軟に対応

通所後に体調が悪くなった
少し早く帰りたい
今日はいつもより長く作業できそう
こんな時も遠慮なく相談できます。
無理をする必要がなく、「続けられる」ことを最優先に考えてくれるのがB型事業所です。

無理なく生活リズムを整えられる

生活リズムが乱れている方でも、
短時間から通い始めることで少しずつ安定した生活サイクルに近づいていきます。
「毎日の習慣づくり」をサポートしてくれるのも、B型の大きなメリットです。
「午前中だけ」
「午後からゆっくり」
といった通所スタイルも選べます。

午前の体調チェックで「今日は短時間にしたい」と相談すれば、
スタッフがすぐに対応してくれます。

6. B型事業所の支援員が行うサポート

支援員が行うサポート

B型事業所では、利用者が 自分のペースで安心して働き続けられるように支援員(スタッフ)が丁寧にサポート します。
サポート内容は「作業中のフォロー」と「生活・メンタル面のケア」の大きく2つに分かれ、それぞれが安心できる通所につながっています。

作業サポート|一人ひとりに合わせた丁寧なフォロー

B型事業所の作業では、利用者の得意・不得意、体調、スピードなどがひとりずつ異なります。

支援員は、そのバランスを見ながら次のようなサポートを行います。

手順の説明や見本の提示
初めて行う作業でも迷わないように、作業手順をわかりやすく説明したり、実際にやって見せたりします。
図や写真を使うなど、理解しやすい工夫もされています。

作業スピードの調整
「今日はゆっくりめ」「体調が良いから少しだけ量を増やす」など、利用者の様子を見ながら無理のない量を設定。
できることを少しずつ増やしていけるよう、ペースづくりを支援します。

困ったときの声かけ・フォロー
作業中にうまくいかない場面があれば、そっと近づいてアドバイスや助言を行います。
「大丈夫、ゆっくりでいいですよ」の一言が安心につながります。

こうした作業面のサポートは、利用者の「できた!」という達成感につながり、

自信を育てる大切な役割を果たします。

B型事業所の支援員が行うサポート

生活面・メンタル面のフォロー|“働きやすい日常” を一緒に整える

B型事業所の支援員の役割は、作業のサポートだけではありません。
利用者が 毎日安心して通える環境づくりのために、生活面や心の状態に寄り添うフォローも行っています。

体調の変化に気づき、無理をさせない調整
朝の様子や表情を見て体調を確認し、必要に応じて作業量を減らすなど柔軟に対応。
「しんどい時は休んでも大丈夫」という安心感が、継続につながります。

気持ちの変化に寄り添う相談支援
不安や悩みを抱えやすい方に対して、支援員は話を聞き、必要に応じて専門機関と連携。
一人で抱え込まなくていい環境を整えています。

生活リズムづくりのサポート
通所が習慣になるよう、朝の声かけやリズム調整についてアドバイスすることもあります。
「まず週3日から」「午前中だけ通ってみよう」など、利用者のペースを大切にした支援です。

メンタル面のサポート

7. B型事業所を利用するメリット

B型のメリット

B型事業所には、利用者が安心して日々の生活を整えながら働けるよう、

負担の少ない環境と丁寧なサポート体制が整えられています。
「働きたい気持ちはあるけれど、体調や気分にムラがあって長時間働くのは不安」
「人とのコミュニケーションが苦手で、いきなり一般企業で働くのはハードルが高い」

そんな方でも無理なくスタートできるのが、B型事業所の大きな魅力です。

自分のペースで働ける安心感

B型事業所の大きな魅力は、利用者一人ひとりのペースに合わせて働けることです。

一般企業のように決まったスピードやノルマを求められることはほとんどなく、体調や気分に合わせて作業量を調整できます。

「今日は少し疲れている」「午前中だけ作業したい」など、利用者の状態を尊重しながら働けるため、

無理をして体調を崩してしまう心配が少ないのが特徴です。

支援員が近くでサポートしてくれるので、作業の手順がわからなくても安心。

作業の途中で休憩したり、水分補給をしたり、体調を確認したりできるため、
“自分のペースで続けられる”という安心感が長く通い続ける力になります。

自分のペースで働ける

社会参加・生活リズムづくりの効果

B型事業所に通うことは、単に作業をするだけではありません。

外に出て人と関わり、社会とのつながりをつくる大切な機会にもなります。

家の中で過ごす時間が増えると、昼夜逆転したり、生活リズムが乱れやすくなりますが、

事業所に通うことで自然と「朝起きる→準備をする→事業所へ向かう」という習慣が整っていきます。

こうした小さな積み重ねが、

  • 毎日決まった時間に起きる
  • 人と挨拶を交わす
  • 作業を通して役割を持つ

という気持ちの変化につながり、
「社会の一員として参加できている」という自信を取り戻すきっかけにもなります。

また、他の利用者と声を掛け合ったり、支援員と相談したりしながら過ごすことで、

孤独感の軽減やストレスの緩和にもつながります。

生活リズム作り

8. B型事業所を利用するデメリット・注意点

B型事業所デメリット

B型事業所には多くのメリットがありますが、一方で 事前に知っておきたい注意点 も存在します。
これらを理解しておくことで、事業所選びの失敗を防ぎ、より自分に合った環境を見つけやすくなります。

工賃が低いという現実

B型事業所の大きな課題として、工賃(給料)が非常に低いこと が挙げられます。
厚生労働省のデータでは、全国平均で
月額1万5千円前後 (※地域差あり)
とされています。

一般のアルバイトやパートと比べると、収入面で大きな差があります。

これは B型が「雇用契約に基づく働き方」ではなく、

“働く機会を提供する福祉サービス” であるためです。

そのため、

  • 生活費をしっかり稼ぎたい
  • 工賃を主な収入源にしたい
という方には向かない場合があります。

しかし、工賃の低さは「努力が無意味」ということではありません。
作業内容や事業所の工夫によっては、

  • 時給制の導入
  • 工賃アップの取り組み
  • 作業量に応じた評価制度

などを用意している事業所もあります。

【工賃についてはこちら】↓

4. B型事業所の工賃(給料)について

事業所ごとの質の差と見極め方

B型事業所は全国に多くありますが、
提供される支援の質や雰囲気にはそれぞれ大きな差があります。

たとえば、

  • 支援員が丁寧に関わってくれる事業所
  • 作業がマンネリ化している事業所
  • 工賃アップに取り組む事業所
  • 利用者が孤立しやすい環境の事業所

など、同じB型でも中身はさまざまです。

そのため、実際に通う前には見学や体験利用 を行い、
次のポイントを必ず確認することがおすすめです。

見極めのポイント例

作業内容は自分に合っているか
支援員の対応は丁寧か、相談しやすいか
事業所内の雰囲気は明るいか、清潔か
工賃の実績はどれくらいか(直近の平均額など)
利用者同士の関係性はどうか(孤立しないか)
無理のない通所ペースが相談できるか
将来のステップ(A型・一般就労)を示してくれるか

これらを丁寧に確認しておくことで、
自分に合わない事業所を選んでしまうリスクを大幅に減らせます。

また、市区町村の障がい福祉課や相談支援専門員に相談すると、
地域で評判の良い事業所の情報を教えてくれることもあります。
自分に合った安心できる事業所と出会うためには、事前の情報収集や見学がとても大切なステップになります。

情報収集・見学

9. B型からA型や一般就労へ向けて

一般就労へ向けて

B型事業所を利用する方の中には、「いつかはA型にステップアップしたい」「体調が整ったら一般企業で働いてみたい」と考える方も少なくありません。
この項目では、「どのような流れでステップアップを目指すのか」「どんな準備が必要になるのか」をわかりやすく紹介します。

スキル習得と体調安定が最初のステップ

A型や一般就労に進むための“土台”となるのがスキル習得体調の安定です。

作業スキルの習得

B型事業所では、作業を通して
  • 作業に取り組む集中力
  • 基本的なビジネススキル
  • 作業の正確さやスピード
などを少しずつ身につけることができます。

無理なく続けられる環境で、できることを一つずつ積み重ねることが、A型や一般就労への大きな一歩になります。

生活リズムと体調の安定

就労に向けては、生活リズムを整えることがとても重要です。
B型では、短時間・柔軟なスケジュールで働けるため、まずは「安定して通える状態」を目指します。
  • 朝起きる習慣
  • 規則的な通所
  • 無理をしない体調管理
など、日常のリズムが整うと、次のステップへの自信にもつながります。
生活リズムの安定度の変化
時期 安定度(イメージ)
通所初期 ■■■□□□□□□□(30%くらい)
数か月後 ■■■■■■□□□□(60%くらい)
安定期 ■■■■■■■■■□(90%くらい)

通所初期(30%)

起床時間や体調にばらつきがあり、週に数日だけ通うことが多い時期。

数か月後(60%)

通所日が安定し、生活リズムが整い始める時期。無理なく作業に取り組めるようになる。

安定期(90%)

ほぼ毎回決まった時間に通所でき、落ち着いたペースで作業を継続できる。
就労移行やA型へのステップを考えられる状態。

移行支援・就労継続のための準備

スキルと体調が整ってきたら、次は具体的な移行支援 の段階に入ります。

相談支援専門員・スタッフとの面談
定期的な面談を通して、
「どんな働き方を目指したいか」
「今の課題はどこにあるか」
「ステップアップのタイミングは適切か」

といった点を一緒に整理していきます。

目標がはっきりしてくると、必要な支援も受けやすくなります。
A型・一般就労に向けた練習
次のような“就労の練習”を行うことも多いです。
  • 作業時間を少し伸ばす練習
  • より複雑な作業に挑戦
  • 職場体験や企業見学
  • 就職活動のサポート(応募書類の作成・面接練習)

こうしたステップを踏むことで、無理なく就労に近づけます。

定着支援で長く働けるサポート

就職が決まった後も、必要に応じて定着支援が行われます。
新しい職場での不安や悩みをサポートし、長く働けるよう継続的なフォローを受けられるのも、大きな安心材料です。

ステップアップ

B型からA型、そして一般就労へ進む道は、人によってスピードも方向もさまざまです。
大切なのは、焦らず、自分に合ったペースでステップアップしていくこと。

スキルの積み重ねと体調の安定、そして周囲のサポートを活用しながら、未来の選択肢を広げていきましょう。

10. B型事業所の選び方:後悔しないチェックポイント

チェックポイント

B型事業所はどこも特色が異なり、利用者との相性によって働きやすさが大きく変わります。
後悔しないためには、見学の際に「何を見るべきか」を事前に知っておくことがとても大切です。

① 作業内容|自分に合うペースで働けるかを確認

B型事業所では、軽作業・パソコン作業・農作業・飲食補助・アート制作など、実にさまざまな仕事があります。
見学時には、以下のような点をしっかりチェックしてみてください。

作業の種類が自分に合っているか
体力に不安がある場合は座って行う作業が中心かどうか、手先が不器用でもできる作業があるかなど、自分の特性と照らし合わせて確認します。

作業ペースが適切か
「ゆっくりで大丈夫」と書かれていても、実際は周囲がハイペースで進めていることもあります。現場の雰囲気を必ず目で見て確かめましょう。

1日の作業時間・休憩時間の配分
疲れやすい方は、こまめに休憩が取れるかどうかが重要なポイントです。

作業室の環境(広さ・明るさ・音・温度)
感覚過敏がある方や集中しづらい方は、作業環境そのものが働きやすさを左右します。

作業内容は、利用者の「続けやすさ」に直結します。
見学時には、作業風景をしっかり観察し、できればスタッフに「最初はどんな作業からスタートできますか?」と質問してみると安心です。

② 支援員の対応|安心して相談できる雰囲気か

支援員やスタッフの関わり方は、B型事業所の質そのものと言えるほど大切です。
見学時には、次のような点に注目してみましょう。

説明が丁寧でわかりやすいか
話し方のスピードや言葉の選び方に「配慮」が感じられると、利用開始後も安心して相談できます。

利用者への声かけが優しいか
支援員が利用者にどのように接しているかを見ることで、その事業所の「日常」が見えます。

困りごとに寄り添ってくれそうか
「体調が悪いときどのように対応してくれますか?」と具体的に尋ねてみると、支援の質が分かりやすいです。

個別支援計画の作り方が明確か
利用者の目標をどのように設定し、どんなペースで見直していくのかも重要なポイントです。

無理なペースを押し付けないか
B型は「自分のペースで働ける場所」ですが、事業所によっては作業量を重視する場合もあります。

支援員の雰囲気は、通い続けられるかどうかを大きく左右します。
「ここなら困ったときに頼れそう」と思えるかどうか、自分の感覚を大切にして判断しましょう。

③ 通いやすさ|継続できる環境かどうか

B型事業所を選ぶうえで「通いやすさ」は見落としがちですが、実はとても重要です。
無理なく通える距離と環境でないと、長く続けることが難しくなってしまいます。

家から無理なく通える距離か
徒歩なのかバスなのか、交通費はかかるのかなどを確認します。

天候や体調に左右されにくいか
雨の日でも通いやすい立地か、坂道が多くないかなどもポイントです。

営業時間・利用時間が自分に合っているか
朝が苦手な方は、午後から来所できるかどうかを確認しましょう。

柔軟なスケジュールに対応してくれるか
体調の波がある方は「短時間からの利用」「週○回だけの利用」など、個別に調整が可能かどうかが大切です。

周囲の環境(騒音・安全性など)
事業所の周りが賑やかすぎると落ち着けない場合もあります。実際に歩いて感じてみることがおすすめです。

通いやすさは「続けられるかどうか」に直結します。
体調に不安がある方こそ、無理なく通える環境かをしっかり見極めることが大切です。

B型事業所の選び方:後悔しないチェックリスト

事業所見学の際にはぜひご活用ください。

作業内容のチェックリスト

 ② 支援員の対応のチェックリスト

通いやすさのチェックリスト

最終チェック:ここに通いたいと感じた?

11. B型事業所の利用料金と制度サポート

利用料金

B型事業所の利用料金は、ほとんどの方が0円で利用できるように制度が整えられています。
とはいえ「なぜ無料なの?」「本当に追加料金はかからないの?」と不安になる人も多く、初めて利用する方には仕組みがわかりにくい部分でもあります。
ここでは、負担の仕組みと、実際にかかる可能性のある費用についてくわしく解説します。

利用料金は基本0円|負担上限額の仕組み

B型事業所の利用料金が0円になる理由は、
障害福祉サービスの「負担上限額」制度が適用されるためです。

この制度では、世帯の所得に応じて「1か月に支払う上限額」が決められています。
一般的に、以下の区分に当てはまる方は 自己負担は0円 です。

  • 本人の収入が少ない、または働いていない
  • 世帯が低所得区分(多くの利用者が該当)
  • 障害年金で生活している
  • ひとり暮らし、または親と同居で親の所得が一定以下

そのため、ほとんどの利用者は「利用料を気にせず通える」ことが大きな安心材料になっています。

利用料が発生するケースもある

一方で、すべての人が必ず0円になるわけではありません。
本人や世帯に一定以上の収入がある場合は、B型事業所でも 月額の利用料が発生するケースがあります。

ただし、利用料が発生する場合でも、
あらかじめ 月額の負担上限額(9,300円または37,200円) が設定されているため、
利用日数が多くなっても支払いが増額されることはありません。

世帯区分 月額負担上限 該当しやすいケース
生活保護世帯 0円 生活保護を受給している
低所得世帯 0円 障害年金中心の生活、収入が少ない
一般世帯(中所得) 9,300円 世帯に一定の収入がある
一般世帯(高所得) 37,200円 世帯収入が高い場合

また、利用開始時の契約や見学の際に、相談支援専門員や福祉課の担当者が
自分がどの区分に該当するか、支払いが発生する可能性があるかを丁寧に案内してくれます。

交通費・昼食代・工賃以外にかかる可能性がある費用

利用料は無料でも、日々の通所において「自己負担となる場合がある費用」もいくつかあります。
事業所によって異なるため、見学・契約前の確認が大切です。

● 交通費(自費 or 補助あり)

多くの事業所では 交通費は自己負担 になります。

ただ、以下のように「補助」や「支給」がある地域・事業所もあります。
市区町村の移動支援が利用できる

事業所が交通費の一部を補助している

送迎サービスがある(無料 or 有料)

毎日の費用になるため、「実質いくらかかるか」は必ず事前に確認しておきましょう。

● 昼食代(お弁当・給食・持参など)

昼食は以下のパターンがあり、事業所によって違います。

給食提供で 1食〇〇円

お弁当持参(自費)

コンビニやスーパーを各自利用

昼食サービス無料(ごく一部)

「食事補助があるか」「持参が必要か」も見学時にチェックしておきたいポイントです。

● 工賃以外の実費になる項目(事業所による)

工賃(給与)は事業所から支給されますが、
それとは別に「任意」「必要に応じて」発生する費用があります。

作業で使用する 個人用の道具代(エプロン・軍手など)

行事やイベントへの 参加費

コーヒー・お茶などの 飲み物代

レクリエーションの日の 外出費

これらはほとんどの場合 強制ではなく希望制 です。

負担が出る場面は少ないですが、気になる場合は
「月の平均でどれくらい実費がかかりますか?」
と聞いてみると安心です。

確認事項

B型事業所は制度により、
ほとんどの利用者が0円で安心して通えるしくみ になっています。

ただし、
交通費・昼食代・道具代など、日々の通所でかかる小さな費用は事業所によって異なるため、
見学時に「実際に必要な費用」をしっかり確認することが大切です。

12. よくある質問(Q&A方式)

q&a

【Q1. 毎日通えなくても大丈夫?】

A. B型事業所は、体調や生活リズムに合わせて無理なく通える仕組みになっています。
「週に何日通わなければいけない」という決まりはなく、多くの事業所が週1~2日からの利用にも対応しています。
特にB型では、体調の波があったり、生活リズムが安定しにくかったりする方も通えるように、
以下のような柔軟な運営をしていることが多いです。
  • 体調に合わせて出勤時間をずらせる
  • 週ごとに通う日を調整できる
  • 通所時間も「午前のみ」「午後のみ」など調整可能
  • 無理なノルマなしで、自分のペースで作業できる
そのため、毎日通えなくても利用は十分可能です。
まずは自分が続けやすいペースで通い、慣れてきたら少しずつ利用日数を増やす方も多くいます。
安心して、自分のペースを大切にしながら通えるのがB型の大きな特徴です。

【Q2. 工賃だけで生活できる?】

A. 結論から言うと、工賃だけで生活するのは難しいのが現状です。
B型事業所の工賃(給料)は、厚生労働省の最新データでは
全国平均で月額約16,000円前後となっています。
事業所の規模や作業内容によって差がありますが、
基本的には生活費をまかなえる金額ではありません。

では、B型を利用している方はどのように生活しているのでしょうか?
多くの場合、以下の制度を組み合わせながら生活を安定させています。

  • 障害基礎年金(対象者の場合)
  • 各自治体の福祉サービス
  • 医療費減免・交通費支援などの制度
  • 家族からのサポート
  • 生活保護(条件を満たす場合)
B型事業所の工賃は、あくまで「働く経験を積む」「生活リズムを整える」ための収入と考えるのが一般的です。

生活の中心となる収入は別の制度が担い、
B型では「働く習慣づくり」や「社会参加」を目的に利用されることが多くなっています。

将来的にA型や一般就労を目指すステップとして利用する方も多いため、
工賃に過度な期待をせず、目的に合わせて活用することが大切です。

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