
「障がい者グループホーム」(正式名称:共同生活援助)は、障がいのある方が地域の中でより自立した生活を目指すために設けられた福祉サービスです。
この制度は、家庭でも施設でもない「もうひとつの暮らしの場」として、地域社会の一員としての生活を実現することを目的としています。
少人数での共同生活を基本としており、スタッフの支援を受けながら、入居者それぞれが自分らしいペースで生活を送ります。食事の準備や入浴、排泄といった日常生活の支援はもちろん、掃除や洗濯、買い物、金銭管理など、生活に必要なスキルを身につけるためのサポートも行われます。必要な支援を受けながらも、自分でできることを少しずつ増やしていくことで、将来的な自立につなげていくことが目標です。
1. 共同生活援助とは

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障がい者総合支援法に基づく福祉サービスであり、障がいのある方が地域の中で自立した生活を送ることを目的とした支援制度です。
利用者は、日常生活上の支援を受けながら、少人数で共同生活を営む住居で生活し、食事や入浴、排泄などの基本的な支援に加え、掃除や買い物、金銭管理などの生活スキルを身につけるためのサポートも行われます。
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法律上の正式名称は「共同生活援助」ですが、一般には「障がい者グループホーム」と呼ばれます。この名称は、
地域の中で障がいのある方が安心して暮らせる「もうひとつの家庭」として、多くの人々に親しまれています。
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入居者数は原則10名以下の家庭的な環境で、個別支援計画に基づいた支援が行われます。
スタッフはこの計画に沿って日々のサポートを行いながら、必要に応じて計画内容を見直し、入居者が安心して生活できるよう継続的に支援を行います。
個別支援計画とは
グループホームで生活する利用者が安心して暮らし、自立に向けてステップアップできるよう、支援内容・方法・目標を明確にする文書です。
事業所が定期的に作成・見直しを行い、日々の支援の方向性を全スタッフで共有するための設計図のような役割を持ちます。
2. 自立への支援の場として

一人暮らしに不安がある方や、家族が将来の自立を望む場合も、共同生活援助は地域で安心して暮らすための確かなステップになります。
職員の見守りと相談の場がそばにあることで、つまずきそうな場面でも立て直すきっかけを得やすく、生活の土台を落ち着いて整えていくことができます。
日常では、食事づくりや片付け、洗濯や掃除、買い物、金銭のやりくり、服薬や体調管理などを、自分のペースで練習できます。できることは自分で進め、難しいところは必要な助言や手助けを受けながら、少しずつできる範囲を広げていく流れです。通院の付き添いや手続きのサポートなど、暮らしに欠かせない実務面も経験できるため、退居後の単身生活にもつながりやすくなります。
また、他の入居者との共同生活や、近隣のお店や公共施設、地域行事との関わりを通じて、社会の中でのコミュニケーション力や協調性が自然に育まれます。挨拶やお願いの仕方、予定の合わせ方、気持ちの伝え方など、教科書では身につきにくい力が、毎日のやり取りの中で少しずつ形になっていきます。小さな成功体験が積み重なることで自己決定の力や自信も育ち、次の挑戦へと前向きに踏み出せます。
このように、共同生活援助は「守られる場所」だけでなく、「できることを増やし、暮らしを自分で選び取る力を育てる場所」です。日常の支援を受けつつ、
自分らしいリズムで生活スキルを高め、地域の一員としてのつながりを広げていくことで、次のステップとなる自立生活へと確かな橋渡しを行います。
1|生活力を一緒に育ててくれる
グループホームでは、スタッフが家事の習得や日常生活の取り組みをサポート!

一人暮らしに挑戦したいけれど不安がある場合、少しずつ自立を進められる環境が整っています。
「できることが増える喜び」を日々実感できるのも魅力!
2|社会参加を続けやすい環境
同じように頑張っている仲間がそばにいることで、

といった社会参加の継続につながります。
「孤立しない」「役割がある」ことで、日々の生活へのモチベーションが保ちやすくなります。
3|安心できる健康管理サポート
スタッフが服薬確認や体調変化を早期にキャッチし、必要に応じて医療機関や関係機関と連携しサポート。

一人暮らしでは見落としがちな部分もしっかり支えてくれるため、安心して生活を続けられるのです。
共同生活援助は、
- 生活力アップ
- 社会とのつながり維持
- 健康・安全の確保
この3つを柱に、「自立した生活」へのステップをサポートします。
完全な一人暮らしへ進みたい方にも、長く安心して地域で暮らしたい方にも、心強い支援制度です。
3.共同生活援助(グループホーム)の対象者と条件

共同生活援助は、障がいのある人が支援を活用しながら地域で安心して暮らすための住まいです。
本人が地域生活を望み、適切な支援のもとで共同生活が可能であれば、基本的にどの形態のグループホームでも
障がい支援区分の有無にかかわらず利用できます。
なお、身体障がいのある人については、65歳未満であること、または65歳の誕生日前日までに障がい福祉サービス等の利用実績があることが条件となります。
細かな取り扱いは自治体の判断により異なる場合があるため、申請前にお住まいの自治体窓口で確認するようにしましょう。
共同生活援助(グループホーム)利用対象者まとめ
| 対象となる障がい |
知的障がい/身体障がい/精神障がい/発達障がい/難病 |
| 年齢の考え方 |
原則は65歳未満。ただし65歳の誕生日前日までに障がい福祉サービス等を利用していれば継続利用の余地あり |
| 支援区分・手帳 |
障がい支援区分は必須ではない。障がい者手帳の所持も必須ではない |
| 前提条件 |
適切な支援があれば共同生活が可能であること |
| 重度の人の利用 |
日中も含めた支援体制がある住まいでは利用できる可能性あり |
| 事業所ごとの差 |
対応できる障がいの種類や支援範囲をあらかじめ定めている場合あり。必ず事前確認が必要 |
| 確認のポイント |
受けたい支援の明確化、見学や体験での適合確認、安全確保と医療的ケアへの対応可否、職員体制 |
4.見学前に知っておきたい「施設入所」と「共同生活援助」の違い

障がいのある方が安心して暮らせる場所として、「施設入所」と「共同生活援助(グループホーム)」という二つの選択肢があります。どちらも生活支援を受けながら安心して暮らすことができますが、その目的や暮らし方には大きな違いがあります。見学を検討する前に、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。
施設入所:生活のすべてを支える「保護・ケア中心」の場
施設入所は、日常生活の介護や医療的ケアが必要な方が入所し、食事・入浴・排泄などの生活全般を職員がサポートする仕組みです。
多くの場合、医療スタッフや専門職が常駐しており、体調管理や緊急時の対応も安心です。
ただし、生活のリズムやスケジュールが施設によって決められていることが多く、「集団生活の中で安全に暮らす」ことが中心になります。
そのため、個人の自由や自立性よりも「安心して過ごすための管理」が重視されます。

共同生活援助(グループホーム):自立と社会参加を目指す「生活の場」
一方、共同生活援助(グループホーム)は、地域の中で自分らしく暮らすため住まいです。
日中は仕事や作業所に通い、夜はホームで生活支援員のサポートを受けながら生活します。
支援の中心は「できないことを補う」よりも、「できることを増やす」こと。
たとえば、掃除・洗濯・買い物などを自分で行いながら、必要なときだけスタッフが手助けします。
生活リズムも比較的自由で、“地域の一員として暮らす”という自立支援の考え方に基づいています。

違いをまとめると
| 比較項目 |
施設入所 |
共同生活援助(グループホーム) |
| 目的 |
生活全般の介護・保護 |
地域での自立・社会参加 |
| 生活の自由度 |
少ない(集団生活中心) |
高い(個人の生活リズム重視) |
| 支援内容 |
食事・入浴など全面的介助 |
必要な部分のみサポート |
| 医療体制 |
医療スタッフ常駐が多い |
医療的ケアは外部連携が中心 |
| 対象者 |
介護や医療ケアが必要な方 |
自立を目指す方 |
| 住まいの形態 |
大規模な施設 |
地域の一軒家やアパート型 |
自分に合った「暮らしのかたち」を選ぶために見学の前に、「自分はどんな生活をしたいのか」
を考えておくことが大切です。
手厚いケアのある環境で安心して過ごしたい方もいれば、自由に地域で暮らすことに価値を感じる方もいます。
もし迷ったときは、相談支援専門員に相談してみましょう。
希望する生活スタイルや支援の必要度に合わせて、最適なサービスを一緒に検討してくれます。
相談支援専門員とは
利用者の希望や状況を聞き取り、サービス利用計画(ケアプラン)を作成したり、行政・事業所・医療機関との調整を行ったりします。
福祉サービス利用の「案内役」かつ「伴走者」のような存在です。
5.共同生活援助(グループホーム)利用までの流れ


Step 1:相談・情報収集
まずはお住まいの市区町村の障害福祉課や、相談支援事業所に相談します。
自分にどんなサービスが合うのか
どんなグループホームが地域にあるのか
を一緒に検討します。
ポイント:見学や体験利用ができるホームも多いので、早めに情報を集めておくと安心です。
Step 2:サービス等利用計画の作成
共同生活援助を利用するには、障害福祉サービス受給者証が必要です。
そのために、相談支援専門員が「サービス等利用計画」を作成します。
この計画には、生活上の課題・目標・支援内容などが記載されます。
Step 3:申請手続き
お住まいの市区町村に対して、次の書類を提出して申請します。
- 障害福祉サービス利用申請書
- サービス等利用計画案
- 医師の意見書(必要に応じて)
審査の結果、サービスの必要性が認められると、「障害福祉サービス受給者証」が交付されます。
Step 4:グループホームの選定・契約
利用できる受給者証が届いたら、希望するグループホームと利用契約を結びます。
ホームの見学や面談を通して、生活スタイルや支援体制、費用負担などを確認しましょう。
確認しておきたいポイント
- 生活のルールや支援内容
- 食費・光熱費・家賃などの自己負担額
- 休日の過ごし方、外出や面会の自由度
Step 5:入居・生活開始
契約が完了すると、いよいよ新しい生活のスタートです。
最初は支援員や他の利用者と生活リズムを合わせるまで時間がかかることもありますが、スタッフが日常生活を丁寧にサポートしてくれます。
定期的に相談支援専門員がモニタリングを行い、生活の安定を支援します。
グループホームの利用は、単なる「住まい探し」ではなく、「地域で自分らしく暮らすための第一歩」です。
不安なことは一人で抱えず、相談支援専門員や自治体窓口に相談しながら進めていきましょう。
6.良いグループホームの見分け方・注意点

グループホームを選ぶときに大切なのは、「どんな支援がほしいか」を本人と家族で共有し、
その希望に合う住まいかどうかをしっかり確認することです。
グループホームは事業所によって支援内容や設備、職員体制に大きな差があります。見学や体験利用を通して、安心して生活できる環境か、将来の自立につながる支援があるかを判断しましょう。
まず確認したいのは、生活支援の質です。起床・就寝、服薬、金銭管理、家事など、どこまでサポートしてくれるのか、スタッフがどのように関わってくれるのかを具体的に聞きます。
やりすぎの支援は自立を妨げ、反対にサポートが少なすぎると生活が崩れてしまいます。
「できることは任せ、必要な部分は支える」という視点があるホームが理想です。
また、職員の配置や経験も大切なポイントです。夜間の対応体制、医療との連携方法、緊急時の対応フロー、そして職員の雰囲気・言葉遣いなども安心につながります。
また、利用者同士の人間関係にも注目しましょう。相性や生活リズム、障がい特性が大きくズレるとトラブルに
なりやすいので、体験利用で確認しておくことが重要です。
パンフレットの情報だけに頼らず、実際の生活風景を見て、不明点は遠慮せず質問しましょう。
グループホームは単なる生活の場ではなく、人生を支える拠点です。焦らず、丁寧に選ぶことで、本人らしい暮らしを実現する第一歩になります。
7.見学時に使える質問リスト

グループホームの見学では、パンフレットや説明だけでなく、実際の生活の様子やスタッフの対応をよく見て判断することが大切です。以下の質問例を参考に、気になる点をしっかり確認しましょう。





【最後に大切なチェックポイント】
- 本人が安心できるかどうか
- 将来の自立・生活の安定につながる場所かどうか
説明だけでなく、その場の空気感、職員の声かけ、利用者の表情なども重要な判断材料です。
グループホーム選びは、今後の生活に大きく関わる大切な選択です。見学の際には、疑問を遠慮なく質問し、実際に感じた印象や安心感を大切にしてください。
支援の手厚さや環境だけでなく「ここなら自分らしく暮らしていけるか」という本人の気持ちが何よりの決め手になります。
焦らず、いくつかの施設を比較しながら納得できる住まいを見つけていきましょう。
一人ひとりに合った支援の形がきっと見つかるはずです。あなたやご家族が安心して笑顔で暮らせるグループホームと出会えることを心から願っています。
9. 主なサービス類型

ひとくちに「障がい者グループホーム」といっても、実は支援体制や生活スタイルによっていくつかの種類に分かれています。
利用する方の障がいや生活力、将来の希望に合わせて、自分に合った住まい方を選べることが特徴です。
1.介護サービス包括型(手厚い見守りと一体的支援)
介護サービス包括型は、ホームの職員が食事・入浴・排泄をはじめ、身の回りのことや体調管理、見守りまでを一括して支援するタイプです。日中・夜間ともにスタッフが常時見守り、必要な場面で速やかに声かけや介助を行うため、生活リズムが整いやすく安心して過ごせます。

本人の状態に合わせて介助量を調整し、「できるところは自分で、難しいところは職員と一緒に」というバランスで負担を軽減。転倒リスクや夜間不安がある場合も、早期発見と迅速対応で安心感が高まります。
おすすめの方
- 生活全般にわたる支援を継続的に必要とする方
- 入浴・排泄・移動などで定期的な介助が必要な方
- 夜間の見守りや体調フォローがあると安心な方
- 自分のペースを大切に、落ち着いた環境で暮らしたい方
2.外部サービス利用型
外部サービス利用型は、ホーム内の見守りや生活サポートは職員が担いつつ、入浴・排泄介助、訪問看護、機能訓練、通所での日中活動などを
訪問介護・訪問看護・デイサービス等の外部在宅サービスと組み合わせて提供するタイプです。
支援の内容と時間を柔軟に設計でき、就労や通所のリズムにも適合させやすいのが特長です。

おすすめの方
- 特定の時間帯・行為で専門性の高い介助(医療的ケア・機能訓練など)が必要な方
- 就労・通所と両立しながら、必要部分だけをピンポイントで支援してほしい方
- 生活リズムや希望に合わせて、サービスメニューを組み合わせたい方
- 将来の単身生活を見据え、地域資源の活用に慣れておきたい方
外部資源を活用することで過不足のない“ちょうど良い支援”を実現しやすい一方、
複数事業所との予約・情報連携が必要になります。
計画の見直しと情報共有の仕組みが整っているホームを選ぶと、より安心して利用できます。
3.日中サービス支援型(昼夜を通した安心のサポート)
日中サービス支援型は、夜間や早朝だけでなく、日中もホーム内で支援が継続されるタイプです。
通所や就労が難しい方に向けて、生活リズムを整えながら安心して過ごせる居場所を提供します。

おすすめの方
- 日中の通所が難しく、見守りが必要な方
- 生活リズムの乱れや体調不安がある方
- 人との交流を少しずつ増やしたい方
- 入院や施設生活からの地域移行期の方
日中の小さな変化にも気づきやすいため、必要な支援や調整をその都度行えるのが大きな強みです。
昼夜を通したサポートで、生活の安定と自信回復をしっかり後押しします。
4.サテライト型(自立に近い自由度の高い住まい)
サテライト型は、職員が常駐する拠点ホームと連携しながら、
アパート等で一人暮らしに近い生活を送りつつ、必要時に支援を受けられるタイプです。
日中や夜間を含む常時の職員配置は拠点側で行われ、サテライト住居には訪問支援や連絡対応など、
個々の状態に応じたサポートが提供されます。

おすすめの方
- 日常生活の大半を自分で行える方
- 夜間も含めて大きな不安が少ない方
- 就労や通所で日中の活動が確立している方
- 単身生活へ向けてステップアップしたい方
一人暮らしの自由度を保ちながら、拠点ホームがしっかり支えることで、
安心 × 自由 のバランスがとれた暮らしを実現できます。
共同生活援助(グループホーム)4類型の比較
| サービス種類 |
支援内容の特徴 |
スタッフ配置 |
向いている方 |
| 介護サービス包括型 |
食事・入浴・排泄など日常生活全般をホームで一括支援。
夜間も含めて手厚い見守り。 |
日中・夜間ともに常時配置 |
生活全般で支援が必要な方/安心感を重視したい方 |
| 外部サービス利用型 |
生活支援はホーム、身体介助等は訪問介護・看護を併用。
柔軟な支援設計が可能。 |
基本的に日中・夜間とも見守り体制あり
身体介助は外部サービス |
必要な時だけ専門支援を受けたい方/就労や通所両立したい方 |
| 日中サービス支援型 |
日中もホームで支援継続。軽作業や外出練習も実施。
生活リズムの安定をサポート。 |
昼夜を通して職員が支援 |
通所が難しい方/日中も見守りが必要な方 |
| サテライト型 |
アパート等で自立度の高い生活。
必要に応じて拠点ホームがバックアップ。 |
拠点ホームに常駐。
サテライト住居は訪問・連絡支援 |
単身生活への移行期の方/自由度を求める方 |
10.女性専用/医療的ケア対応/発達障害特化のグループホームまとめ

自分に合った住まいを選ぶために知っておきたい特徴
障がい者グループホームには、利用者の特性や生活スタイルに合わせたさまざまなタイプがあります。中でも最近ニーズの高い「女性専用」「医療的ケア対応」「発達障害特化」の3タイプは、生活上の困りごとに寄り添う専門性を備えているのが特徴です。
どのような支援が受けられるのか、選ぶ際に何を重視すべきかを分かりやすくまとめました。
1.女性専用グループホーム
女性が安心して生活できるよう、プライバシーや防犯面に特に配慮されています。
人間関係の不安、夜間の見守り、身だしなみや女性特有の健康相談にも寄り添ってくれることが多く、初めての地域生活にぴったりです。

「異性と同じ空間に抵抗がある」「家族以外の男性が苦手」という方に選ばれています。
2.医療的ケア対応グループホーム
人工呼吸器、吸引、胃ろうなどが必要な方でも、地域生活を諦めないための住まいです。
看護師や医療職が常駐または定期巡回しており、医療機関とも連携して体調管理を行います。

「家族の負担を減らしながら、地域で生活を続けたい」という想いを支えてくれます。
3.発達障害特化グループホーム
発達障害に起因する特性への理解が深いスタッフが在籍し、日常の困りごとを丁寧にサポートします。
スケジュール管理や生活手順の見える化など、本人の力を活かしながら環境調整が行われます。

「できることを増やしたい」「働き続けたい」という意欲に寄り添います。
障がいは一人ひとり違います。
だからこそ、住まいも一人ひとりに合った選択が必要です。
「ここなら大丈夫」と思える場所で生活できることは、
自分らしい人生の第一歩につながります。
11.共同生活援助(グループホーム)の費用相場

グループホームの費用は、地域、建物の設備、支援体制、食事提供の有無などによって大きく変わります。
全国的な相場としては、次のような目安があります。
| 費用項目 |
月額の目安 |
内容 |
| 家賃 |
約20,000円〜50,000円前後 |
地域や部屋の広さ、築年数により変動。家賃補助(特定障害者特別給付費)を受けられる場合もあり。 |
| 食費 |
約20,000円〜35,000円 |
朝夕2食が提供される場合が多く、調理支援や自炊の有無で変わる。 |
| 光熱水費 |
約5,000円〜15,000円 |
共用部分を含む電気・ガス・水道代。 |
| 日用品費・雑費 |
約3,000円〜10,000円 |
トイレットペーパー・洗剤などの共用品や個人使用分。 |
| サービス利用料(1割負担) |
数千円〜1万円程度 |
収入や支援時間により異なる。上限月額制度あり。 |
- 合計の目安
全体として、月額 5万円〜10万円程度が一般的な範囲です。
都市部や支援が手厚いタイプのホームでは10万円を超える場合もありますが、
家賃補助などの制度を利用すれば負担を軽減できるケースもあります。
- 費用に差が出るポイント
「介護サービス包括型」(支援員が常駐し生活支援が多い)ほど費用が高くなる傾向。「外部サービス利用型」(支援は外部スタッフが訪問)では比較的費用が抑えられる。
公営住宅を活用するタイプや、地域密着のNPO運営型では低額のケースも。
グループホームの費用は一律ではなく、生活スタイル・支援内容・地域の物価などによって変動します。
そのため、複数のホームを見学して費用の内訳や支援内容を比較することが大切です。
12.補助制度について

障がいのある方が、安心して地域で暮らし続けられるようにグループホームの家賃負担を軽くする制度に
「特定障害者特別給付費(家賃補助)」があります。
グループホームに入居している障がいのある方 で自治体での支給決定を受けた場合に利用できます。
対象の障がいは幅広く、知的障がい・精神障がい・身体障がい・発達障がい・難病など、多くの方が対象になります。
※細かな条件は自治体によって異なるため、支給を受けるかどうかは最終的に自治体が判断します。
支給金額には上限がありますが、
一般的には 1万円〜数万円程度/月 が目安です。
実際には、入居しているホームの家賃、本人の収入状況、自治体の支給基準
などで変わってきます。
ホーム見学の際に、家賃補助を使ったときの自己負担額 を確認しておくと安心です。
手続きの流れ
- 相談支援専門員へ相談「家賃補助を使いたい」と伝える
→ 必要書類の準備を一緒に進めてくれることが多いです
- 自治体の窓口や市役所・区役所などの障害福祉担当課で申請
→ 入居先の情報や家賃のわかる書類が必要
- 自治体で審査・支給決定条件を満たしていれば補助が認められる
→ 決定後、家賃補助が開始されます
申請時に用意するものの例
- 本人の障害福祉サービス受給者証
- 入居先(グループホーム)の契約書や家賃明細
- 支援を必要とする状況のわかる書類
- 本人確認書類
※自治体によって書類が異なる場合があります
ポイントまとめ
「家賃補助があるから入居できた」という声もたくさんあります。
経済的な不安が少しでも減ることで、生活を楽しむ余裕や、新しいことに挑戦する気持ちが育まれるはずです。
13.おわりに
障がい者グループホームは、障がいのある方が地域社会の一員として安心して暮らし、自分らしい生活を築いていくための大切な居場所です。支援内容や住環境を比較・検討しながら、自分自身やご家族に最も合ったホームを見つけていただければ幸いです。